去勢の目的・メリットは多くの方がご存じかと思います。
よって、この記事では「去勢のリスク」「価格」「術前後の対応」に関してご共有したいと思います。
【リスク】
1. 局所麻酔ではなく全身麻酔(死亡例あり)
2. 雄猫も開腹が必要な場合あり。雌猫は基本的に必要。
目次
局所麻酔ではなく全身麻酔(死亡例あり)
局所麻酔では猫ちゃんが暴れてしまう可能性があるので、全身麻酔での施術となります。
全身麻酔での死亡率は、犬で0.1~0.2%、猫で0.2~0.3%と言われています。
これは高齢の猫ちゃんや生死に関わる緊急手術のようなハイリスクなケースも含んでいるので、去勢施術における全身麻酔よりも高い数値になっている事が予想されます。
しかし、このようなリスクがあるという事を認識しておく必要があります。
また、全身麻酔中は目が見開いた状態となり、呼吸もままなりません。
目の乾燥を防ぐためオイリーな薬品を塗ります。
また、呼吸器を喉に通します。どうしても喉に負担が掛かってしまうので、術直後は泣く回数が減ったり、声が変わります。
我が家のぽんちゃんは1週間程度で元に戻りました。
治らないようであれば、一度獣医さんに診て頂くのが良いと思います。
雄猫でも開腹が必要な場合あり。雌猫は必要。
雄猫の睾丸(金玉)は体外に露出しているため、基本的には開腹なしで精巣の摘出が可能です。
しかし、稀に睾丸が腹部に入り込んでおり、開腹が必要なケースがあります。
我が家のぽんちゃんも一見すると睾丸が腹部に入り込んでいるように見えました。
しかし、獣医さんが丁寧に確認すると、足の付け根付近に睾丸がある事を発見しました、
正常な位置に移動させた上で開腹なしで摘出してくださいました。
更にメスではなく炭酸レーザーでのカットであり、傷口の出血も少なく縫合不要でした。
→エリザベスも不要だったのです!!
炭酸レーザーとは?
ひらたく言うと、空気中の二酸化炭素を利用して、強い赤外線を放出して患部を焼き切るイメージです。
カーボンヒーターなんかも赤外線ですね。
あれを強くした理解で良いと思います。
炭酸レーザーのメリットはたくさんあります。
【炭酸レーザーのメリット】 痛みが小さい…切りながら神経が閉じられるため 出血が少ない…切りながら血管が閉じられるため 腫れが小さい…直接触れず、レーザーの焦点は小さいため 感染症のリスクが小さい…切りながら患部が閉じられるため 回復が早い…切りながら患部が閉じられるため |
術直後の患部はこんな感じです。
すみません・・・局部のドアップです・・・。
ちなみにエリザベスとはこちらですね。
猫ちゃんが患部を舐めて、化膿させちゃったり糸を抜いちゃったりするのを防ぐ効果があります。
エリザベスは病院で配布される事はあまりないようですので、自分で購入する必要があります。
このエリザベスはソフトタイプなので、いつも通り寝転ぶ事ができます!
視認性の良い透明タイプの他に、ドッド柄など可愛いデザインもあります。
このエリザベスはソフトタイプなので、いつも通り寝転ぶ事ができます!
何かにぶつかっても、ハードタイプに比べて痛みは遥かに小さいです。
岩手の縫製職人が一つ一つ手作り、安心の国産品です。
高い技術を要するリバーシブル縫製で表も裏も同じレベルでの使用が可能です。
三次元的縫製技術、立体縫製技術により非常に軽いです。
首回りを丸い形状にして痛みがないようにしたり、やはり国産品は細かな配慮があって安心できますね✨
おすすめです!
なお、メスは卵巣が体内にあるので開腹が必要となります。
エリザベス、あるいはお洋服を必ず準備しましょう!
猫ちゃんによっては、お洋服の方がストレスが小さくて良いかもしれませんね。
とくに餌が食べやすいと思います!
手術前後の対応
【手術前】
・当日はご飯抜き…全身麻酔の窒息防止・血液検査を正常に行うため。
・患部の脱毛(獣医さんがやってくれます)
【手術後】
・しばらくご飯はあげない
・お風呂は2週間以上いれない
・いつも以上にストレスをケアする
猫ちゃんはあまりお風呂に入れる必要はないのですが、去勢前に初お風呂に入れる方は多いみたいですね!
コスト
僕は全部込々で27,500円かかりました。
ネットでは18,000円と書いてありますが…内訳は下記の通りです。
- 血液検査費・・・3,300円
- 去勢費用・・・22,000円
- 睾丸位置調整・・・2,200円
通常は「記載されている去勢費用」+「血液検査費用(3,000円前後)」が相場かと思います。
ぽんちゃん♂の場合は睾丸が変な位置にあったので位置調整費用と、切る位置も若干ずれるので少し特殊な対応が必要だったとの事。
それに合わせて抗生物質も処方する必要が生じたので、少しだけ値上がりしてしまいました。
因みに開腹が必要となった場合は、雌同様に30,000円程度かかるとのこと。
血液検査も入れると35,000円前後が相場ですかね。
病院ごとに金額にも違いがあるので是非比較してみてください。
まとめ
いかがでしたか?
我が家のぽんちゃんも診断が丁寧でなければ開腹になっていたと思いますし、炭酸レーザーでなければ縫合とエリザベスの着用が必要でした。
猫ちゃんの負担を考えると、獣医さんの対応・機器の充実具合はとても重要ですね!
是非事前に調べてみて下さい。
下の写真は術後のぽんちゃん。
たまたまなくてビックリ??に見えますが、いつも通り元気一杯でした。
是非皆さんも安心できる獣医さんに診てもらってくださいね。
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ぽんぽん🐾(@ponpon_ponz0111)がシェアした投稿 - 2020年 7月月5日午前3時56分PDT