家で猫を飼ってるけど、発情期っていつ来るの?
メス猫が発情して鳴き声に困っている
猫と暮らしている方にとって、発情期の疑問や悩みは付きものです。
一口に猫の発情期と言っても、猫の性別によって異なる特徴があることをご存知でしょうか?
この記事では、メス猫の発情する時期、行動、対処法、便利なアイテムについて解説していきます。
目次
メス猫の発情期はいつ頃?
メス猫が初めて発情期を迎えるのは、生後6~10か月の間です。
また、メス猫が発情する季節は1年間に2~3回ほどあります。
猫は、日照時間が長くなると繁殖行動を始める長日繁殖動物となっていることから、春(2~4月)と夏(6~8月)に発情期を迎えます。
メス猫が発情期に取る行動
メス猫の発情期は、以下の3段階に分かれています。
発情期のサイクル
・発情前期
・発情期
・発情後期
発情のサイクルごとに、メス猫は異なる行動を見せます。
それでは、各サイクルの詳しい行動内容を確認していきましょう。
1. 発情前期
発情前期とは、本格的な発情期の直前に来る準備期間を指します。
猫によって発情前期の日数は異なるものの、平均1~5日とされています。
発情前期に見られるメス猫の行動は、以下のようになっています。
発情前期のメスの行動
・おしっこの回数が普段よりも増える
・食欲が低下する
・体を床にこすり付けながら転がる
・頭を飼い主にすり付けて甘える
発情前期中に起こるメス猫の行動は、日常生活における些細な変化です。
そのため、よほど注意深く観察していない限り、飼い主の気づかない間に発情前期が終了してしまいます。
特に、普段から甘えん坊なメス猫を飼っている場合は、トイレや食事におけるわずかな変化から発情前期であることを感じ取る必要があります。
2.発情期
発情前期の後は、本格的な発情期がやってきます。
メス猫の発情期間は、約4~14日です。
発情期が訪れたメス猫は、以下のような行動を見せます。
発情期のメスの行動
・「あぉーん」「にゃおーん」のような甲高い大きな鳴き声を出す
・胸を地面につけたままお尻を高く上げる
・トイレの失敗が目立つ
発情によるトイレの失敗は、オス猫のスプレー行為が有名です。
しかし、実は発情期が来たメス猫も、オス猫と同様にスプレー行為をしたり、決められたトイレ以外の場所でおしっこをしたりと、トイレトラブルが増える傾向にあります。
また、発情期のメス猫は、周囲にいるオス猫と交尾を開始します。
避妊していないオス猫とメス猫を一緒に飼育している場合は、注意が必要です。
3. 発情後期
発情期が終わると、発情後期に突入します。
発情後期は、通常1~3日ほど続きます。
発情後期のメス猫には、以下のような行動が見られます。
発情後期のメスの行動
・発情期の行動がなくなる
・オス猫への興味がなくなる
発情後期は、メス猫の発情期の終了を告げるサイクルです。
そのため、発情期に見られたさまざまな行動がなくなり、落ち着いた様子で過ごすようになります。
メス猫の発情期における対処法
発情中のメス猫には、さまざまな問題行動が見られます。
飼い猫の発情期の行動に困っている
「どんな対策方法があるのか知りたい」
といった悩みを抱えている方には、以下の対処法がおすすめです。
発情期のメス猫への対処法
・メス猫を隔離する
・防音対策をする
・避妊手術する
それでは、各項目をチェックしていきましょう。
メス猫を隔離する
発情期のメス猫は、トイレの失敗率が高くなりがちです。
特に、所かまわず行うスプレー行為に関しては、家具や寝具を汚されてしまうリスクもあります。
猫によっては最大14日程度も発情期が続くことから、その都度スプレーされた場所を掃除するのは大変な重労働です。
しかし、発情期のメス猫を隔離することで、飼い主側の負担をグッと減らすことができます。
おすすめの方法は、家の一室をメス猫のために使い、行動範囲をその部屋の中のみに制限してしまうことです。
トイレや食事を全てその部屋に運び入れ、部屋の壁にはトイレシートを設置しましょう。
こうすることで、万が一スプレー行為で部屋を汚されても、掃除がしやすいというメリットがあります。
もし一室を猫用に使えない場合は、大きめのケージを利用することも有効です。
メス猫を隔離することで、体調の管理や掃除がしやすくなり、飼い主の負担を減少させることに繋がります。
また、もし同居しているオス猫がいる場合にも、メス猫との交尾を未然に防ぐことができます。
防音対策をする
発情期を迎えたメス猫は、オスを求めて鳴き続けます。
その鳴き声は非常に大きく、猫と一緒に暮らしている飼い主はもちろん、隣近所の家にとってもストレスの原因となる可能性があります。
吸音材を設置するなどして、メス猫の鳴き声対策を行うようにしましょう。
取り外し可能なアイテムも多いため、賃貸でも安心して活用することができます。
避妊手術をする
メス猫の発情中の行動を根本から解決する方法に、避妊手術があります。
避妊手術は、生殖器を摘出する手術です。
そのため、メス猫に避妊手術を受けさせることにより、発情期の問題行動を抑えることができます。
飼い猫の発情による悩みを抱えている飼い主にとって、避妊手術は有効な解決策となります。
そして、メス猫自身にとっても、避妊手術には以下のようなメリットがあります。
避妊手術のメリット
・性的欲求不満のストレスがなくなる
・生殖器がないため、生殖器系の病気にかからない
避妊手術は、飼い主と飼い猫の両方が快適に暮らせるというメリットを持ちます。
しかし、メス猫の避妊手術は、全身麻酔による開腹手術です。
麻酔や手術による体の負担や、手術後に太りやすくなるといったリスクもあるため、避妊手術を検討している方は、一度動物病院で相談することをおすすめします。
メス猫の発情で使える便利な道具
メス猫が発情期を迎えて困っている方は、以下のアイテムがおすすめです。
発情期に使える便利グッズ
・綿棒
・トイレシート
・防音グッズ
綿棒
濡らした綿棒をメス猫の膣に入れることで、発情期を短くすることができます。
メス猫の発情期は、交尾による排卵で終わりを迎えます。
そのため、濡らした綿棒を膣に挿入することで、交尾しているという錯覚をメス猫に与えることができ、通常よりも早く発情期を終わらせることができます。
しかし、膣に異物を挿入することになるため、トレーニングを受けていない素人が行うと危険を伴います。
綿棒を使用する際は、動物病院から指導を受けるようにしましょう。
トイレシート
メス猫のトイレの粗相には、トイレシートを活用しましょう。
トイレ周辺の床や壁にトイレシートを設置することで、スプレー行為やトイレの失敗に対処することができます。
防音グッズ
防音効果の高いアイテムには、以下のようなものがあります。
防音グッズ
・ウレタンスポンジのシート
・防音カーテン
・防音テープ
上記の吸音材は、ホームセンターやネットで簡単に手に入れることができます。
家の造りや条件によって最適なアイテムが異なるため、よく吟味してから購入することが大切です。
また、吸音シートの接着による壁紙のダメージを抑えたい方は、マスキングテープを活用しましょう。
あらかじめマスキングテープを壁紙に貼っておくことで、取り外す際にも壁紙を綺麗な状態で維持できます。
賃貸住まいの方でも取り入れやすい防音対策となっています。
まとめ
メス猫の発情期について、発情する時期、行動、対処法、便利なアイテムを交えてご紹介しました。
飼い主と飼い猫が心身ともに健康で快適に過ごすためには、発情期に関する正しい知識や対策方法を理解することが大切です。
ぜひ今回の記事を参考にして、発情期の問題を乗り越えてくださいね。