びょうき

猫の背中がピクピクするのは病気のサイン?

猫が寝ているときや、起きているとき突然背中がピクピク動く…そんなとき、何かの病気では?と心配になってしまいますね。
そこで、猫が突然背中をピクピクするようになった場合に、考えられる原因を調べてみました。
寝ている場合と起きている場合にわけて、説明していきたいと思います。

目次

寝ている時に背中がピクピクする場合

猫も眠っているときは、人間と同じように夢を見ることがあります。
睡眠にはノンレム睡眠と、レム睡眠の二種類があります。
猫はもともと眠りが浅いときの方が多く、一日の中で、熟睡できるのは三時間程度のようです。
レム睡眠のときは、脳が夢を見やすい状態です。夢の中で起こっている事の反応として、背中がピクピク波打ったり、手足がピクピク動くことも。
これは自然な現象ですので、眠っているときにピクピク反応しているだけなら、無理に起こさず寝かせておいてあげましょう。

起きている時に背中がピクピクする場合

起きている時に背中がピクピクするのは、様々な原因があり、症状によっては病気の可能性もあるようです。

筋肉疲労によるもの

急に激しい運動をしたときや、遊びすぎて疲れた事が原因で、背中や手足がピクピクすることがあるようです。
若い猫ならゆっくり休ませてあげて様子見してもいいかもしれませんが、シニア猫は少し注意が必要かもしれません。
高齢になると筋肉量が落ちてしまうので、呼吸や、体温調整が困難になり、ピクピク震えてしまうこともあるようです。
関節にも何らかの影響が起こる場合があるので、気になる症状があれば、獣医に相談してみてください。

皮膚疾患がある場合

皮膚疾患を抱えている場合も、痒みや体への違和感から背中などをピクピクさせる事があります。
ノミやダニなどの寄生虫が原因だったり、アトピーや食品アレルギーが原因かもしれません。ノミやダニが原因であれば、背中がムズムズして痒いときにピクピクしてしまうようです。
室内のみで生活していても、ノミやダニが繁殖してしまうこともあるので、痒がっているようなら注意が必要です。
ノミは目に見えますが、全てきちんと駆除するのは大変ですし、特にダニは見た目では判断できないので、動物病院でお薬を処方してもらうことをおすすめします。

知覚過敏症

知覚過敏と聞くと、人間では冷たいもので歯がしみること、というイメージがありますが、猫の場合は少し違うようです。
猫はもともととても敏感な生き物ですが、知覚過敏症になると、何もなくても敏感に体が反応してしまうようになるなど、全身に症状が現れます。
1歳から5歳までの猫に発症率が高く、純血種に多いと言われています。
知覚過敏症はFHS、猫ぴくぴく病とも呼ばれ、その症状には多様性があり、他の病気との区別が困難とも言われています。
背中や体がピクピクするだけでは、特定できないので、以下に知覚過敏症と考えられる主な特徴をあげてみました。

知覚過敏の症状の特徴

・物理的な刺激がなくても背中がピクピク波打つ
・突然興奮したように走り回る
・大きな声で鳴きわめく
・一箇所を執拗にグルーミングする
・自分の体や尻尾を噛んだり、毛をむしったりする
・飼い主に対して攻撃的になる

全ての特徴にあてはまらなくても、一つでも特に気になる症状があったり、頻繁に見られるようなら、一度かかりつけ医にすぐに相談することをおすすめします。
知覚過敏症でなくても、他の病気が潜んでいたり、精神面でのストレスが原因になっていることも考えられます。
猫は自分の言葉で自分の気持ちを伝えることはできません。
なので、日頃から猫の様子を観察し、普段と違った様子が見られるようなら、獣医に相談を。
早期発見と正しい予防を心がけることが大切です。

もし知覚過敏症と診断されたら?

知覚過敏症は、様々な原因が重なって起こると言われていますが、詳しい原因やそのメカニズムはまだ明らかになっていません。
猫の様子を見ながら、対処療法や抗うつ薬が一般的なようですが、すぐに完治できるものではないので、治療が長引くこともあります。
通院していてもなかなか回復が見込めない場合もあるかもしれません。
いつ治るのか、いつまで通院すれば良いのかと不安になることもあると思います。
そんなときは、セカンドオピニオンを検討してみても良いかもしれませんね。
長引く治療は猫にとっても、飼い主にとってもつらいことだと思います。
しかし、前述したように猫はもともととても敏感な生き物です。
飼い主が神経質になってしまうと、その気持ちを察知してしまうこともあります。
何も出来ないことを苦しく思ったり、不安もあると思いますが、猫のためにもいつも通り接してあげることが大切だと思います。
また、ストレスは人間にとっても猫にとっても良くないので、ストレスになっているものがないか観察してみましょう。

観察するポイント

・猫の普段の性格は繊細か図太い方か?
・脱毛していたり、怪我はしていないか?
・トイレや食器など猫が触れるものや使うものが汚れていないか?
・こまめな体のケアができているか?
・運動不足になっていないか?
・スキンシップは足りているか?
・多頭飼いであるなら、不仲になっていないか?

もし他にも生活の中に考えられる原因があり、改善できるポイントがあれば、積極的に見直して改善してあげると良いかもしれませんね。
背中がピクピクする原因についていくつか述べてみましたが、自己判断せず適切な対応が大切です。
猫が健康で快適に過ごせるためにも、普段から猫の様子を観察して状態を把握しておくようにしましょう。
また、見た目では判断できないこともありますので、定期検診を受けることも大切ですね。

-びょうき